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BLOG Caravella 名古屋のアクセサリーショップ

2020-5-12

ローリーロドキン ネックレス修理200512

ローリーロドキンネックレス修理

ローリーロドキンネックレス修理200512
ローリーロドキンネックレス修理200512
ローリーロドキンネックレス修理200512
ローリーロドキンネックレス修理200512

ローリーロドキンのシルバー製ネックレスの修理を行いました。破損状況は、トップとチェーンを接続するバチカン部分が完全に破断し、ジョイントとして使用されていた小パーツが脱落している状態でした。修理対応は、当店のローリーロドキン修理ページに沿った内容で進めています。

ローリーロドキンのクロスモチーフは、トップとチェーンをつなぐ構造が細く、負荷が集中すると破断が起こりやすい特徴があります。バチカン周辺は経年による金属疲労でもトラブルが出るため、今回のような症例は比較的多く見られます。

今回は強度面を考慮し、破断箇所をそのままロー付けで補修する方法ではなく、同じ大きさの丸カンを新規製作し、元の構造に合わせて取り付ける方法を選択しました。脱落していたパーツは再使用が困難であったため、新規製作による再構築が適切と判断しています。

工程としては、破断部分の段差や荒れた部分を削り整え、製作した丸カンをトップ側に合わせて微調整します。位置決め後に丸カンをロー付けし、固定部の段差・ロウ材の処理・全体の研磨を行います。チェーンの通りやトップの向きを確認し、仕上げを調整して初期状態に近い形に戻しています。

バチカン部分の破損は、ローリーロドキンに限らずクロス系トップ全般で起こりやすい内容です。強く引っ張られた際や長期間の使用による金属疲労で破断することがあり、破損後に無理にチェーンを通すと周囲の変形につながる場合があります。異常があれば使用を中止し、早めのご相談を推奨しています。

修理期間は約1週間。破断箇所が複数ある場合や変形が強い場合は追加の調整が必要になることがあります。構造上、熱の影響が避けられない場合は作業方法を変更して対応しています。

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